l.r.baggs_anthemコントローラ

僕はアコースティック・ギターの条件に「ライブで良い音が鳴るか」ということを最重要視しています。そのこだわりが故に、Cole Clark(コールクラーク)というギターをメインに使っています。ガットギターもホセ・ラミレスのfishmanのピックアップが搭載されたエレガットを愛用しています。

自分が組んでいるアコースティックデュオ・MUKUの相方のギター探しをしていたのですが、なんかしっくりこず・・いつまでも色んなギターを使い回していたのですが、結局自分が所持していた「Martin OOO-15M」というギターをメインにしようじゃないか、ということになったのでLIVEで使えるようにピックアップを付けることにしました。

付けたのはL.R.BAGGSの現在最新モデルのAnthemというピックアップシステムです。

ピックアップを選ぶ最初のステップ

ピックアップを選ぶことは難しいので必ず専門家に相談することをオススメします。まぁ、楽器屋のリペアマンに頼むのがデフォですし、なかなか「自分で付けれるよ」なんて人はいないと思いますしね。

とりあえず悩むところは価格とスペックだと思います。コストとスペックのバランスを見ないといけません。

よくある話をあげると、「スペックや価格が高いから良いとは限らない。」なんて意見を聞くことって多いと思います。(楽器に限らず)でもピックアップシステムに関して言えば、確実に価格やスペックが高い方が良い音を得られると思った方が良いでしょうね。本当に違います。

プレイスタイルとピックアップ

ひとつ気をつける点は、「プレイスタイルに合わせて選ぶ」ということです。

例えば、アルペジオなど指弾きしかしない人とジャカジャカピック弾きする人では選ぶ基準は大分変わってきますよね。

アルペジオ系なら必ずマイクのエアー感が欲しいと思いますし、逆にピック弾きする系ならできるだけ出力をコントロールできてハウらないものを選ぶべきです。とにかく自分のスタイルに合ったものを相談して選びましょう。

そして、できるだけ妥協はしない方が良いと思います。安いものを選ぶとエレキギターと変わらない音が出てしまうので気をつけましょう。

L.R.BAGGS Anthemを選んだ理由

l.r.baggs_anthemコントローラ

これが実際に僕のMartin OOO-15Mに搭載してもらったAnthemのコントローラー部分です。Anthem(アンセム)のシステムはとても最新であり、実際に弾いて聴いてみたのですがとてもリアルな音色が出力されます。

プレーヤーの味方!電池残量を確認できる!!

Anthemは電池残量確認機能付き

Anthemのメリットとして一番に上げたいのはやはり電池残量を確認できるという神機能ではないでしょうか。

よくありがちなのは、ライブ前の「プリアンプの電池、残量だいじょうぶかなぁ?」症候群です。

電池というものは地味に高いので変えようにもちょっと迷っちゃうなんて経験、プレーヤーなら誰もがあると思います。少なくとも、僕は電池に怯える派です。手元のスイッチを押すだけで電池残量がLEDにて確認できます。最悪、リハなどの暗いステージ上でも確認できますし、プレーヤーの精神的なサポートもしてくれる画期的な機能が搭載されているところに惚れました。

ピエゾ+マイクのブレンドシステム

Anthem acoustic guitar pickup

メインはやはりピエゾ+マイクをブレンドできるという点が素晴らしいと思います。

有名なfishmanのピックアップを何故選ばなかったのかというと、ピエゾを使っている点に尽きます。サウンドホール内に付けるタイプでは出ない音がピエゾには含まれるのでピエゾはやはり外せませんね。ストロークをするならピエゾの成分はやはり欲しい。サウンドホール+マイクよりも、可能であればピエゾ+マイクの方が良いと思っているので。そういえばコールクラークはピエゾとマイクですね。

ハウリングしにくいのもピエゾマイクの特徴なのでライブで使いやすいと思います。

手元のコントローラーでマイクの出力をどれだけ足すかを調節できるので、ピエゾの音は嫌いだという方もブレンドしてナチュラルな音が出せるのでオススメですよ。

見栄えも良いのが特徴

l.r.baggs anthemは見栄えも良い

サウンドホールを占領する系のピックアップに比べ、とてもスマートな外観も気に入っています。

別にサウンドホール型にもメリットはありますし、否定はしませんが、やはり見た目ではAnthemが一番良さ気だと思いますよ。

気をつける点

エンドピン部分は穴を開けた

ただ、デメリットとしてはエンドピンに穴を広げて、シールドをさせるようにしなくてはいけないということですね。一度広げた穴は戻すことができないので注意が必要です。別に穴を開けなくても使えはしますが、とても配線が邪魔になるのでこの加工はしたほうがいいですね。見栄えもとても良いので、これは必須です。

また、ピエゾの配線をするにはサドル下に敷くものがあるようで、サドルを加工しなくてはいけないのでそこの考慮しておくべき点だと思います。必ず弦高調整もしなければいけないので、リペアマンにしっかり任せましょう。

有名アーティストも使用

秦基博もBAGGS Anthemを使用

ギターの穴(サウンドホール)にちょっと見える、白いもの見えますか?これがAnthemなんです。

秦基博、斉藤和義などの有名アーティストも愛用しているようです。楽器屋の店員さんに見せてもらったのですが、秦基博さんのコレクションのピックアップはAnthemだらけでした(笑)

とても評価が高いようで、ストロークもアルペジオも両方やるよ!っていうミュージシャンに人気なようですね。

ギターのサウンドホールに白いものが付いてたら「Anthemじゃん!」なんて言えたらちょっと玄人っぽくていいですね(笑)

まとめ

今回はハイスペックモデル・Anthemを付けてもらいました。とても満足できる音だったのでピックアップ選びに迷っているならオススメします。

タイトル通り、「最上級のエレアコにできる凄いピックアップシステム」だと思います。

どちらかといえば、Gibsonに向いている感じだとは思いますが、Martinでも全然対応できる優れものですね。関係ないです。

今回は楽器屋さんで相方が購入して付けてもらったのですが、それでも定価ではなかったので、工賃も含めて定価になった感じです。それでも6万円以下でした。電池残量も確認できる付加価値もある優れものだと思いました。しかしながら、全ての人がAnthemに向いているわけではないと思うので、しっかりと調べたり相談したりして選択した方が良いと思います。

とりあえず今回はお店の信頼も含め、満足のいく出来と買い物でしたね。

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