久しぶりに、アコースティックギターの弦を新しく試してみました。
買ってみたのは「D’Addario 85/15 アメリカンブロンズ」という弦。
弦に関しては基本的に冒険しないのですが、ダダリオから出た新開発の弦ということで購入してみました。
最近はギターによってブロンズとフォスファーブロンズを使い分けていますが、アメリカンブロンズは両方の良いところを足して割ったようなサウンドということです。
改めて弦の種類によるサウンドの違いとアメリカンブロンズという新しい弦を紹介します。
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フォスファーブロンズの特徴が仇となるギターもある?
最強の弦として紹介したダダリオのフォスファーブロンズ弦は価格、音質、耐久性のバランスが最も良い弦だとは今でも思っていますが、楽器によって合う合わないは必ず出てきてしまいます。
なので相変わらずマーチンなどに貼っていますが、コールクラークにはブロンズ弦を張ったりしています。自分の使っている木材のコールクラークにはブロンズ弦の方が合うと感じた為です。
つまり、どの弦が音質的に一番か?なんて決めれるわけないのですね。
アコースティックギターは特に、「弦の好み」が分かれる楽器だと思っています。
フォスファーブロンズはきらびやかで豊かなサスティーンが魅力ですが、デメリットとして「音が奥へ引っ込む」現象が起きます。
良く言えば「歌より前に出ない」サウンドなんです。よくマーチンに合うと言われる理由はこれかなと思いますね。マーチン=弾き語りというイメージがある為だとは思いますが、実際、マーチンは歌を支えることに向いているのは確かです。(マーチンにブロンズを張る人もいると思いますが。)
逆に、ブロンズ弦は音が前にドンッ!!と出るので、ギターもボーカル並みに主張したいような場合に向いています。
マーチンのブロンズをリペアマンの方におすすめされてからはコールクラークにブロンズを張るようになりました。
アメリカンブロンズ弦とは?
新たな配合バランス、新たな可能性
85/15 AMERICAN BRONZE EZ
D’Addario社をはじめ、多くのギター弦メーカーで作られているブロンズアコースティックギター弦の銅とスズの配合比は80:20が定番となっているが、この“AMERICAN BRONZE EZ”シリーズは銅とスズの配合比を85:15の割合で混ぜた合金で、この割合が名前の由来となっている。音質的には、非常にブライトなサウンドを特徴とするアコースティックギター弦。
ブロンズの特徴である、太いサウンドと、フォスファーブロンズのきらびやかさ。
この二つの良いところどうにかブロンズ弦で出せないか?ということを思ったんでしょうね。
配合率を80/20から85/15に変更し、きらびやかさをアップしたのがアメリカンブロンズ弦ということです。(素材は一緒)
ちなみに、フォスファーブロンズは全くの別物で、銅98% リン2%の合金で作られています。
アメリカンブロンズ弦はどんな音?
Gibson J-45とコールクラークに張ってみました。
この二本はアタックが強いギターなので向いていると思ったからです。
新しい感触に違和感を覚えましたが、徐々に慣れ、心地よいサウンドだと感じるようになりました。
音の傾向としては少々腰高な感じですが、ブロンズ弦の良さは消えてはいません。
ブロンズ弦よりキラキラ感があることの違和感には慣れが必要ですが、フォスファーブロンズとブロンズ弦の違いほどの差はないのでご安心を。
見た目はブロンズ弦そのまんまでした。見分けはつきません。
本当に配合比が微妙に変わっているだけ、といった感じです。
今のところ、マーチンのブロンズ弦にありがちな「重さ」と「古臭さ」が取れていい感じです。
ゲージは注意して選ぼう
上記のリンクはライトゲージのものなのですが、ご覧の通り、「011-.052」となっています。
何が言いたいかというと、アメリカンブロンズ弦のライトゲージは通常のライトゲージよりも細く設定されているので注意が必要だということです。
普段ダダリオのライトゲージを使っている方は今回紹介している緑色のパッケージのミディアムライトを選ぶのが正解です。
まとめ:こんな人に向いている!
- ブロンズ弦が好きだけど、「きらびやかさ」も欲しい
- Gibson、またはGibson系のギターを持っている
- フォスファーブロンズよりアタック感が欲しい
- フォスファーブロンズに飽きた
弦選びは自分のギターの特徴をしっかり見極めることが何よりも大切です。そして気に入ったら使い続ける、気に入らなかったらやめる、の繰り返し。
4セット購入したのでしばらくの間はアメリカンブロンズを試して、ライブで使ってハマればメインにしようかなと思います。
今回書いたことにビビッときた方は是非試してみてください。
紹介した商品
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