
毎日本当に寒いですね。
今日はベースの話をします。
昨年の11月頃にプレシジョンベースが欲しいという話をしたのにも関わらず、ジャズベースを購入しました。
結局…。
今は無き、fender Japan JB62というジャズベースです。
そこまでのコストをかける勇気がなかったので現実的に、中古で「五万円ぐらい」の予算で探しました。
スラムダンクの桜木花道のように「中古だからまけてくれ、30円に。」というわけにもいかないので。
ギターだったら中古でも五万円のギターというのは正直微妙ですが、現行のfenderの8万円ぐらいのベースを試奏してみたら安くても意外と鳴ってくれることがわかったので納得しての購入です。
ぶっちゃけ、ベースラインが弾ければ良かった。
でも、実際に手に入れてみると「なるほどね〜。」という部分が見つかったのです。
というわけで今日の議題ですが、タイトル通り「安い「エレキ」と高価なエレキの具体的な違い」です。
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具体的な違い
ノイズ対策がされていない
fender社のギターやベースはシングルコイルのピックアップが基本で、繊細なサウンドが魅力です。
シングルコイルピックアップというのはノイズを拾いやすいのは有名ですが、要は対策がされているかが問題。
宅録などでDIでライン録音をする人は悩むポイントですね。
端的に言うと、導電塗料が塗られているかどうかです。
5弦ベースとかのゴリゴリば高級ベースなどは100%、塗られています。
リペアマンの方によるとゴリゴリだそうです。(笑)
例えばfender USAのスタンダードシリーズなどはノイズ対策がされているが、ビンテージタイプのものはノイズ対策はされていないらしい。
その理由は、ノイズ対策をすると相対的に音質が低下するから。
ノイズ対策をすると美味しい帯域が削られる模様。
ビンテージ・サウンドというものは絶妙な「雑さ」「粗さ」が魅力なので、サウンドが素直で綺麗であればあるほど、ビンテージ感は薄れていきます。
そしてノイズ対策がゴリゴリのエレキベースは非力さを補うためにアクティヴ回路なことが非常に多い。(そもそもアクティヴ回路はノイズが少ないので一石二鳥というわけである。)
結果的に、宅録にはアクティヴ回路が向いているということでもある。アクティヴの音が嫌いでなければ是非おすすめしたい。
サウンドを追求すればするほど、結局はノイズが気になってしまう現実がある。
電気系統が貧弱
良質なエレクトリック・サウンドを出力するための条件は3つある。(大雑把だが)
本体の鳴りはもちろんだが、ピックアップ(マイク)、配線の質、コンデンサーだ。
意外と知られていないが、コンデンサーが重要であったりもする。
良いピックアップをつければ良いというわけではなく、配線をしっかり構築することによって、最終的に結果として良い音が出て来る。(配線の質というのはシールドの質だけでなく、配線技術も含む。)
要は何が言いたいかというと、電気系統がしっかり組まれていれば安いエレキでも良い音は出せるということ。
もちろん、本質は楽器自体の鳴りを拾い増幅させるというところにあるから木材の鳴りが良ければ良いほどサウンドのクオリティは上がる。
しかしながら、良い鳴りの楽器でもエレクトリックと名のつく楽器に関してはおおよそ電気系統次第なところがあるのは否めない。
愛用しているアコースティック・ギターのコールクラークが良い例だ。
生音だけでいったらGibsonのJ-45の方がグッとくるサウンドなのだが、僕のJ-45は元々ついているピエゾ・ピックアップなのでライブで使うと大した音は出せない。
正直、ライブでは使いたくないレベル。
コールクラークはエレアコとしてデザインされていて、ライブで良い音を出せるように設計されているから、結果としてJ-45なんかより良い音がPAから出てくる。見た目やブランドにこだわりがないのであれば、コールクラークやテイラーを購入した方が利口な選択であると断言したい。
なにも間に挟まなくても良い音が出るから本当に凄い。
鳴りは+αだから電気系統さえしっかりしていれば安いアコギでも良い音が出せるといえる。
まぁただ、安いアコギを普段弾きたいかと言えば、「No」だからアコギは生音が良いものに限る。
ここまでをまとめると、つまり高価なエレキは電気系統も含んだ価格ということになる。
まとめ
購入した中古のfender Japanのベースは出音がノイズまみれでレコーディング品質ではなかったので楽器屋に持ち込みしてリペアをしてもらった。
導電塗料でのゴリゴリのノイズ対策と配線、ポット交換をした結果、驚くほどにノイズが消えた。
サウンドは繊細さは薄れたけど、ノイズが多いよりは大分マシだ。
安いなりだけど、意外と気に入っている。笑
まとめると、結局は安いエレキでもしっかりと内部環境を整えれば意外と使えてしまうということがわかった。
もちろん、fender USAや20万円を超える楽器にはかなわないのは間違いない。木材もピックアップも設計的にも。
でも最終的にエレキは内部次第ということは頭に入れておいたほうがいいと思います。
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