
音楽を始めて約10年。
のわりに、最近になってやっと音楽というものが面白いと気付き始めました。
正直目立った活動は全くしてきてないのが寂しいところですが、音源をつくる楽しさにも目覚めはじめ、やっとスタートなのかな?という感じ。
それもあり、今までの経験を踏まえて音楽の深いところをお話したいなと思いました。まぁブログはある意味自分のためのアウトプットの場でもあるんですよね。
早速ですが、今回は音と感情のお話をしたいと思います。
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楽器と人について
アコースティックギターを初めて手にしてから10年経ちます。
ギターは一番好きな楽器です。
高校生の頃になるとピアノなど、音が出るものには一通り手を出してきました。(ドラムを除いて)
楽器というものは習得するのにとても情熱が必要なので、大人になればなるほど時間と集中力が足らなくなり、習得が難しくなる傾向があると思います。
私は音楽にのめりこみすぎて色々なものを素通りして二十歳になりましたが唯一、思春期に楽器を手にしたことだけはとても良かったと感じています。
もちろん、習得するのはいつからでも可能です。
しかし、これは感性の問題です。
音を感じる感覚だけは絶対的に差が出ると思うからです。
大人になってから始めてプロになった人を聞いたことがないのはこういった理由があるのではないかと思われます。
とはいえ、人間的な元からある感性を楽器の演奏に生かすことも大切です。
和音の響きを覚えれば良いというわけではない
例えばピアノは触れば必ず音が出る楽器ですし、ギターはコードさえおさえられれば音は出ます。
大切なのは、例えば「D△7というコードで何を感じられるか?」という、単純な感覚。
その単純明解な感覚が音楽を生み出すには必要だと思います。
感覚は好きな曲で使われているコードを弾くことを繰り返したり、楽器を弾いて身体と精神に蓄積することで身についていきます。
例えばadd9(アドナインス)だけでも感じ方は様々です。
- NOT FOUND(ミスチル)
- Good-bye days(YUI)
- JOY(YUKI)
アドナインスは素直で綺麗な響きなのでバラード(ミディアムも含む)で使われることが多い傾向がありますが、「JOY」のように爽やかポップスに使われることもあります。
「Good-bye days」はアブリルのような洋楽的な感じ方ですが、NOT FOUNDは男臭いロック調です。
同じコードでも全然違う表現ですよね。
他にも比べてみると面白いです。
スガシカオの「ココニイルコト」や「愛について」などはメジャーセブンスの響きからはじまりますが、ミスチルの「Drawing」や「君が好き」も同じくメジャーセブンスの響きがメインで作曲されています。
全部が全部メジャーセブンスではないですが、メジャーセブンスがメインの曲ってずっとメロディーが甘い。
「愛について」と「君が好き」は共に恋愛の歌ですが、「愛について」と「君が好き」は違った甘さと温度?と湿度を感じます。
例えるなら、「愛について」は枯葉な感じで「君が好き」は月。
同じ音でも表現が全く違いますよね?
しかし、どちらが良いも悪いもありません。
つまり、音で感情を表現するのは難しいと思われがちですが、自由だということさえ理解できれば誰でも表現することができるということなんですよね。
そもそも、良いとか悪いとかを気にしていては表現なんてできませんしね。
まとめ
まとめると「音楽で感情を表現する上で大切なこと」とは自分の中で音と感情をリンクさせることです。
曲を完結させるために適当にコード進行を作るのではなく、表現を和音にするという考えが大事だと私は思います。
スタンダードなコード進行だから音楽が決してつまらないわけではないところが音楽の深いところです。
メロディーやリズムも同じく。
言ってしまうのはタブーかもしれませんが、世間的にはJ-POPが主流で音楽の限界を感じがちではないでしょうか?(もしかしたら音楽に詳しくない人でも感じているかもしれませんね。)
しかし、私は音楽は無限で底が見えない宇宙に最も近い存在なのかも?と本気で思っています。
特に楽器は姿かたちがそれぞれ違って奇跡的だとも思いますね。
ヴァイオリンなんかは最初から同じ姿だったとか。
以上、音楽と感情の話でした。
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