スペイン代表がオランダに大敗

ブラジルワールドカップの最初の強豪対決、スペインvsオランダを観戦しました。

「まさに悪夢。」

悪夢としか言いようがない。

スペイン派の自分としては悪夢のような後半49分間でしたが、冷静に今回のポイントを実際にリアルタイムで見た僕が分析した結果を書こうと思います。

前半の内容

初めは両者拮抗した中盤での攻めぎ合いでした。シュートの数も少なくどちらかと言えばスペインの方が支配していたように思いいます。

ジエゴ・コスタが先発したのですが、ブラジルではなくスペイン国籍を選んだということでボールを持っただけでブーイングの嵐。ちょっとあからさま過ぎて可哀想でした。

そして前半27分頃、いきなりそのジエゴ・コスタが仕事をします。PKを獲得したのです。ここは正直オランダは不運。微妙な判定でしたが、たしかに足はジエゴ・コスタにかかっていました。スリップした分得しましたね。PKはシャビ・アロンソが冷静に決めて1−0。

そこからはまさにスペインワールド。圧倒的なワンタッチのパスサッカーを展開。

しかし前半44分、ファン・ペルシーがロングボールから巧みにカシージャスの頭上を越えるダイビングヘッドを決める。1−1。

前半終了。

前半を終えて

前半を終えたときにファン・ペルシーの一撃が少し気になりましたが、ここまでの内容ではスペインが圧倒していたのでスペイン優勢に見ていました。

正直、2点は取れていたような展開だったんですよね。スペインはゴール前での仕事がしっかりできていないように感じました。

しかしオランダのディフェンスは目を見張る者がありましたね。本当にオランダはみんな身長が高くて身体も強くてデカくて・・速い。

後半の内容

後半が始まるとすぐにスコールが降り注ぎました。激しい雨だったので正直中断するのかとヒヤヒヤしましたが、徐々に弱まってきていたので安心しました。しかしパスサッカーのスペインにとっては不利なのではと少し不安要素に思いました。

その不安は的中。

徐々に乱れるパスサッカー。オランダの身体を活かした球際の強さやロングボール主体の攻撃に対処できなくなるスペイン。

動きの良いダビド・シルバの攻撃も決定力を欠く。

後半13分、ロッベンが左サイドからのロングボールをゴール前でトラップ、巧みな切り返しでDFをかわし、左足でシュートを決めた。オランダが1−2でリード。

そのあとピケが誤審でハンドを取られると、フリーキックから失点。ファーポストに詰めていたデフライが決めた。競り合いでGKカシージャスに対してファウルがあったのではないかと抗議するも認められず。1−3。

その後、ペドロ&トーレスを投入するも機能せず。

そのあとすぐにカシージャスがまさかのボールコントロールミスで失点。このときにスペインの勝ち目が消える。さらにロッベンの素晴らしいゴールで1−5。

スペインが負けた理由

突然のスコール

はっきりいってこれは誤算だったのではないでしょうか。

強豪オランダ相手にパスサッカーのスペインが雨の中挑むのはキツイものがありました。パスのスピードは落ちましたし、一気にオランダペースになりました。

身体能力の高いオランダは高さがあるので特に雨の中のロングパスは活きましたね。スペインはCB以外に高さがないのでそこを突かれました。

5バックのオランダ

オランダはプライドを捨てて5バック(DF5人)という現代サッカーではありえないフォーメションで戦いましたが、これがスペインには有効だったようです。

はっきりいって、スペインは先に勝ち越しを許した時点で負けていたのかもしれません。雨+5バックという悪条件の中、逆転は難しいものがありましたし、オランダはよくイニエスタを抑えていました。よくスペインを研究していたようですね。

前線の脅威のスピード

オランダ代表ロッベンの脅威のスピード

ロッベン、スナイデル、ファン・ペルシーという三枚看板のトップは脅威でした。前半こそ機能してなかったものの、徐々に調子を上げたロッベン、ファン・ペルシーは手がつけられないほどの動きをしていました。ピケやセルヒオラモスですらロッベンのスピードにはついて行けてなかった。

スペインは個々の身体能力はあまり優れてはいないので、オランダの攻勢に耐え切れていませんでした。

デヨングあたりからの強いチャージにもひーひーいってましたね。まぁオランダはイエロー貰いすぎである意味先が思いやられますが・・

まとめ

個人的には本当に悪夢のような試合でしたが、オランダは見事な試合をしたし、完敗だったのではないかと思います。不運も重なったりもしましたね。カシージャスとCBの連携にも不安を覚えました。

オランダは5バックにすることで、カウンターアタックというお家芸が逆にできてしまっていましたね(笑)伝統のウインガータイプの選手を活かすには最高の戦術なのでは。やはりオランダは激しいながらも知的なサッカーをしますね。

スペインはこれで勝つしかなくなりました。得失点差もあるのでできるだけ得点を積み上げていきたいところです。


しかしオランダをはじめ、オーストラリアにしろチリにしろ、
スペインにはあまり相性がよくないグループに入ってしまいましたねー。