thom yorke Tomorrows-modern-boxes

Redioheadのボーカルとして世界的なアーティスト、トム・ヨークがソロ・セカンド・アルバムを発表しました。

毎度新しい試みを行っているトム・ヨーク。今回はなんとファイル共有サービス、BitTorrent(ビット・トレント)にて無料配信、販売を行っています。

突如として発表されたソロ・セカンド・アルバム『Tomorrow’s Modern Boxes』

聴いてみた感想とBitTorrentで配信した、という出来事について語りたいと思います。

BitTorrent(ビット・トレント)とは?

BitTorrent

BitTorrentとは、P2P(ピアツーピア)のネットワークを使用し、ファイル共有システムのプロトコル、およびこれを採用したファイル共有ソフトウェア(P2Pソフトウェア)のことです。 従来のファイル共有ソフトウェアとは異なり、次の点が異なります。 ・ファイルをネットワーク上に分散させているので大きなファイルもトラフィックを集中せずに高速にファイルをダウンロードできます。

BitTorrentとはつまり、P2Pソフトの進化版?

一般的にはあまり良くないものとして認識されているP2P。そして、それをあえて利用したトム・ヨークの真意とは一体なんなのか。

アーティストとしての印税率の低さを批判

ロッキング・オンの音楽情報サイト RO69(アールオーロック)ロッキング・オンではこんなことが書かれていました。

6ドルで販売された『Tomorrow’s Modern Boxes』の売り上げの内、ビットトレントの取り分は10%だというから、アーティストへの還元率は他配信サイトと比較してもかなり高い。本作の共同制作者のナイジェル・ゴドリッチはビットトレントからのリリースに至った理由について、「インターネットでの商取引の取り分を、実際に作品を作っている人たちの掌中に戻していく効果的な方法」だと語っている。これについては、例えばスポティファイの印税率の低さを「アーティストの権利を侵害するもの」だとして一貫して批判してきたトムやナイジェルによる、ストリーミングに対する明確なアンサーだとも言えるだろう。
via 突如リリースされた、トム・ヨークのソロ・セカンド・アルバム『Tomorrow’s Modern Boxes』とは何なのか?

ご存知の方も多いだろうが、日本も含めてアーティストの取り分はかなり低いのです。商取引の中でも異常に低い音楽業界。売っても売っても印税が少ない為に、現在ではメジャーの人は苦労しているほどなのです。特に作詞作曲者でなければ印税は雀の涙ほどしかない。CD全盛期に売りまくったイニシアチブのあるアーティストは余裕で活動できるが、新人アーティストには厳しい世の中となっている。

トム・ヨークは世界的に成功しているセレブの一人だが、音楽に対していつも真摯である。未だに世間離れした行動に出ることが多い。それは、アーティストがクオリティの高い音楽さえ作れば、誰もがもっと豊かに活動できると信じているからだ。

そしてビットトレントの取り分は10%で、アーティストの取り分は多め。1000円だとしたら、900円がアーティストの収入となる。これはものすごく大きなことだと思う。一般にウケる作品を作らなければ音楽で食べていけない世の中だということは否定できないが、少しでも可能性を上げていく活動は大いに歓迎したい。

トム・ヨークのソロ・ワークは脳内を刺激する音楽だ

トム・ヨークの音楽とは?

トム・ヨークといえばレディオヘッドとして有名ですが、個人的にはソロ・ワークの作品もおすすめしたい。トム・ヨークの凄さはレディオヘッドで体感済みですが、2006年のソロ・デビュー作『ジ・イレイザー』以来、ソロのファンでもあります。大阪市中央体育館で行われた『イン・レインボウズ・ツアー』に高校生のときに行ったのですが、衝撃を受けたのを鮮明に覚えています。しかし、同時進行でソロにも衝撃を受け、音楽的にも影響を受けたのを今でも忘れられません。

そんなトム・ヨークのソロ・ワークスの特徴は『電子音楽』だということ。

デジタル音とギターなどの生楽器を組み合わせた感じで、脳内を刺激する『揺らぎのある』音楽が特徴です。前作はギターなど、生楽器も多く使われていますが、今回の作品はより、揺らぎのある柔らかい音楽なので聴きやすくておすすめです。最近はプログラミングをしているときによく聴いています。

ダウンロード方法

まず、こちらからBitTorrentをダウンロード、インストールしてください。Win/Mac対応。

トム・ヨークのアルバムに関しては以下のリンクからダウンロード可能です。

フリー版では『A Brain In A Bottle』のmp3音源と、mp4のムービーが収録されています。

有料版は6ドル。Paypal(ペイパル)、またはクレジットカードで簡単に購入可能となっています。また、一応日本円にも変更ができます。Paypalは凡庸性が高いサービスなので、これを機にPaypalのアカウントを作っておくと、いちいち入力しなくてもアカウント決済できるので便利だと思います。

あまりこういうものを聴かない方には難易度は高いですが、『ジ・イレイザー』もおすすめです。

あとがき


日本ではまだまだ商業音楽以外のものが受け入れられる土壌がないように思います。しかし、そんな現状を打開するにはコンパクトにアーティストに還元されていくような仕組みが必要です。iTunesは配信としては最も成功を収めていますが、Appleユーザーに限られてしまっています。
ビジネスは仕組みがないと成り立ちません。
トム・ヨークは毎回変わったことをしてくれるのでこれからも注目していきたいですね。