マイ・インターン

アン・ハサウェイ主演の「プラダを着た悪魔」から9年。今秋、あの名作と似た雰囲気を持った映画が上映中です。※プラダを着た悪魔の続編ではありません。

高校生のときに「プラダを着た悪魔」を観たのですが、センスの良さと物語のテンポの良さが好きでDVDまで買ってしまった思い出があります。アン・ハサウェイの女優としての魅力が開花した出世作でもあります。

とはいえ、実は「マイ・インターン」はプラダを着た悪魔とは何の関係もない作品で、キャメロン・ディアスなどが出演の「ホリデイ」の映画監督の作品なのです。
ホリデイはインターネットサイトで家を期間限定で交換して住み、それぞれの「ホリデイ」で展開される物語で、ほっこりする映画です。

「アン・ハサウェイ出演の映画に外れなし。」という持論があったので元々観る予定でしたが、ホリデイの監督さんと知り、ますます観たくなってしまいました。

「マイ・インターン」の魅力

アン・ハサウェイが社長役に

アン・ハサウェイ演じる女社長ジュールズ

アン・ハサウェイといえば、どちらかといえば一般人を演じる作品が多く(最近は特に)、しかも地味な役が多いです。プラダを着た悪魔だってそう。

そんな女優さんがファッションのインターネット通販会社の社長役を務めるということで「どんな感じなんだろう?」という期待感が個人的には半端なかったのです。

アン・ハサウェイ

演じるジュールズは性格がとても気が変わりやすくて細かい。働く会社は自身が立ち上げた会社で仕事への情熱は人一倍。何でも乗り越えていけるような強さもある。

社員が約200名も働いている会社を経営する成功者であるジュールズ。

でも、そんなジュールズでもうまくいかないこともある。家庭、仕事の両立。

女社長ジュールズが色々な試練を乗り越えていくところがこの映画のメインストーリーです。

名優、ロバート・デ・ニーロが「シニア・インターン」

ロバート・デ・ニーロ - ベン

ロバート・デ・ニーロといえば「ゴッドファーザー」。でも今回は「ベン(70)」役です。

男臭いイメージが強かったのですが、この映画では素敵な紳士なおじいちゃんを演じています。

長年、電話帳を作る会社に務めていたベンは何となく毎日に寂しさを感じていましたが、たまたま見つけた求人を目にし、生きがいを求めシニア・インターンとしてファッション通販サイト運営会社(つまり、ベンチャー企業)で働くことになります。

メールで精一杯のITリテラシーしかないベン。

そんなベンがシニア・インターンとして、若者ばかりの会社に挑んでいく。そして社長の直属として働くことになるのです。

そんな、少し滑稽な設定が逆に化学反応を起こしているのか、すごく面白いと思いました。

まずは人として丁寧であることが大事だと学べる

まず、ロバート・デ・ニーロの演じるベンの紳士で丁寧で優しくユーモアのある人間性は観る人の心を豊かにしてくれます。

もちろん、ベンにはIT知識や技術、ITリテラシーはかけらもありません。だけど、会社にとても貢献することができる人間です。

それは、人への気配りや何をすべきなのかを分かっているからです。

その人間性がジュールズ(アン・ハサウェイ)の心に入り込み、ジュールズの支えとなっていきます。

マイ・インターン

人は忙しいと行動が雑になり、まわりが見えなくなりがちになりやすい。

一緒に働く仲間は有名大学出身者が多く、知識はあるのに仕事が雑で片付けもきちんとできないがために実力を発揮できていない。でも経験が豊富なベンは冷静で丁寧な仕事ができる。

気が付けばベンは会社で必要な存在に。

仕事の技量うんぬんより、まずは人として丁寧であることが大事ということを学べました。

まとめ

色々と細かい感想を書きましたが、雰囲気だけでもお腹いっぱいになれる映画だと思います。

アン・ハサウェイはもちろん良かったのですが、どちらかというとベン(ロバート・デ・ニーロ)主観の映画でしたね。とても良かったのでロバート・デ・ニーロ出演の映画を観たくなりました。

字幕はとても最近の言葉を取り入れていて、ユーモアもあります。(オーシャンズ風のシーンには笑いました。)

レビューするとしたら星5つを付けてあげたい、2015年を締めくくるようなWARNER BROSの渾身の作品だと思います。

映画『マイ・インターン』オフィシャルサイト