
DTM(デスクトップ・ミュージック)を本格的に始めることにしました。理由はオリジナルのアルバムを自らの手で作りたいからです。
今まで何となくやっていたこともあるのですが、システムを設置できるスペースも家になかったので中途半端にしかできずじまい。
今年の春になり、ようやく自分の家を借りたので自由に部屋を使うことができるようになりました。それからは暮らしのためのモノを買ったりしていてなかなか音楽制作の機材を揃えるという段階まで進めなかったので夏になってしまいましたが、ここへきてようやく始動しました。
マイクやオーディオインターフェイスやMacなどを決めるのは簡単なのですが、その中でも一番迷ったものがあるんです。
・・というのはデスクなのですが、色々なことを考えては、「うーん・・でもなぁ。」を繰り返していました。
とはいえ、DTM向けのデスクの選び方なんてあまり情報がない。とにかく自分で考えて決めるしかありませんでした。
というわけでDTM用のデスクを選ぶまでの思考を残したいと思います。
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DTMに適しているデスクの条件
DTMを始めるにあたり、まずイメージするのはディスプレイがあって、打ち込み用のキーボードが置いてあり、左右にモニタースピーカーがあるというのを思い浮かべますよね。ディスプレイの前に鍵盤を置くスタイルだと奥行きが必要になりますし、スピーカーをデスクに置くのであればそれなりの幅が必要となってきます。
つまり、置くものをイメージして、固まってから購入に至らないと「デュアルモニターにしたい」とか「スピーカーを大きいものに変えたい」などなど、幅が足りなかったりするとあとから非常に困ることになってしまいます。
そんな細かなところを紹介していければなと思います。
ディスプレイ環境を考える
先ほどデュアルディスプレイという言葉を出しましたが、まずはデュアルディスプレイにする予定があるか否かを考えることが一番大事になってきます。
デュアルにするということは24インチの場合は最低でもディスプレイだけで100cmは幅をとるということです。もしも27インチクラスを二枚並べるとなると120cmは超えてしまいます。
もしもディスプレイはひとつでやっていくと決めてしまうのであれば幅140cm程度のデスクで充分だと思います。120cmでもいいぐらいです。iMacの場合はどうしてもシングルになると思いますけど。
なにはともあれ、まずはディスプレイ環境を考えましょう。
モニタースピーカーのセッティングを考える
次に大事なのはモニター環境です。
スピーカーを設置する方法を考えなければ次には進むことができないぐらいに重要なことだと思います。
これは二択ですね。
- スピーカースタンドに置く
- デスクにインシュレーターをかまして置く
スピーカースタンドを使う場合
スピーカースタンドで設置する場合はスピーカーの分の幅を考えなくても良くなるため、デスクは幅が狭いものでもOKになるというメリットがあります。となると120cm程度のもので余裕ですね。
スピーカースタンドで設置することのもうひとつのメリットは音質です。より振動を抑えることができるので大きなスタジオではスタンドが主流です。
しかし、家庭環境を考えると地震対策が必要になってくるというデメリットがあります。
ちなみに私はそれが不安だったのでデスクに置くことにしました。スタジオ専用の部屋にするわけにはいかなかったので。
デスクにスピーカーを置く場合
逆にデスクにスピーカーを置く場合はスピーカーを置くスペースが必要となるので、ディスプレイ+スピーカー×2が置ける幅の広いデスクが必要となります。
大抵の場合はディスプレイ一つとスピーカーが左右に二つという構成が定番だと思いますが、その場合は広くても160cmは必要になると思います。
さらにはインシュレーターなどをスピーカーの下に設置する必要があります。高さも調節しなければいけません。
例えば、デスクの上に置くことを想定して開発されたISO Acousticsなるモノがあるようなのでこういったもので対応することができます。
こういったごくごく普通な高さが低いシンプルなスタンドも売っていますし、デスクの上に置くことにすること自体は全然大丈夫だということがわかりました。
安定性
ショッピングサイトをまわってみましたが、安くていいデスクもたくさんありますね。
先ほどのスピーカーの話に戻りますが、デスクに置くとなるとできれば安定性の高いものが望ましいですよね。振動で揺れないような。安定性が低いとキーボードで打ち込みやピアノを弾く際にデスクがガタガタと揺れる可能性もあります。
色々探しているうちにひとつの目安を見つけました。
安定性=耐荷重量
まさにこれです。耐荷重量が高いということは安定性が高いということは考えれば誰でもわかるとは思いますが、とにかく言いたいのは耐荷重量を必ずチェックすること!!
スピーカーを置くなら耐荷重量40kgは最低でも欲しいところです。
スタンドでスピーカーを設置する場合は特に重いものは置かないと思いますので何でもいいですね。
あとはオーディオインターフェイスなり置くものを想定し、自分の環境に合わせて選びましょう。
僕が選んだデスクを紹介
色々調べてみましたが、満足いくスペックのデスクはfantoniというメーカーのものだけでした。イタリアのメーカーみたいです。
横幅180cm、高さ72cm、奥行き80cmのパネル脚タイプです。
早速ですが、選んだ理由をまとめてみました。
- 将来的にはデュアルディスプレイにする予定があり、さらにスピーカーを置くので広さが欲しかった
- 耐荷重量が80kgもあり、安定性に優れている
- 値段は安くはないが、クオリティを考えたら納得できた
- 長年使いたい
- 奥行きが80cmあるところ
他にもスチール脚の見た目がかっこいいシリーズもありましたが、わりと揺れやすいというようなレビューを見かけましたし、耐荷重量が50kg程度になってしまうのでパネル脚のデスクを選びました。
まとめ
- ディスプレイ環境を決める
- デスクor スタンド?スピーカーの設置の仕方を決める
- デスクは安定性=耐荷重量
- 耐荷重量は最低でも40kgは必要
- スピーカーをデスクに置くのであれば140cm〜160cmは必要
- 奥行きは最低でも70cm。鍵盤を置くなら80cmは必要
デスク選びで一番迷ったところは「スピーカーをどう設置するか」でした。
スピーカースタンドは地震が怖いのと、選ぶのが難しいのでおすすめしません(笑)
意外とDTMデスクに関する情報は少ないので同じようなことを考えている方の参考になればなと思います。
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