
今回は最近定期的にお届けしている、DTM(デスクトップミュージック)の話をしたいと思います。
オーディオインターフェースのUniversal Audioのapollo 8を使い始めてから約3ヶ月経ちました。
三ヶ月といっても実際にまともに使ったのは一ヶ月ぐらいですが。(蓄積にはある程度の時間の間というものが必要なのですよね)
打ち込みに関しては内部音源を使うだけなのでMIDI次第ですが、やはり生音の録音は一人作業では骨が折れます。
つまり、「正解がなんなのかわからない。」ということです。
途中経過といいますか、こういったマニアックな話をしたいと思います。
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とにかくDTMを極めたいがためにやったこと
ひたすら情報収集
レコーディングに関してはさほど知識がなかったため、あらゆる記事を読み倒しました。
DAWは最近話題のStudio One 3(以後S1)を選んだので、S1関連の記事は大体読みましたし、その他にもDAWの共通知識みたいなものもかなり勉強しました。
ミックスやマスタリングなどのこともかなり読みました。
特に参考にさせていただいたのはYoutubeです。やはり動画と一緒に勉強できるのは効率が良い。
最近、動画で授業をするサービスが増えているのもうなずけます。
書籍なども出ていますが、作業を続けているうちに最終的には自分の耳を信じることしかできないという過酷な作業だということも理解しました。
UAD-2を極める
UAD-2はWavesとは違い、良い意味でも悪い意味でも本物志向なプラグインをモデリングしています。
あえて悪い意味と書きましたが、掛かり方が強いというところをよしとするかです。
Teletronix® LA-2AやUADの1176シリーズなどは業界の定番となっているそうで、UAD-2でもメインプラグインとして扱われています。
apollo 8 Duoを選んだ理由はこのUAD-2プラグインが「多少」使えるからなのですが、実際に使ってみてわかったことがいくつかあります。
とにかく最適で好きなセッティングを探す
UAD-2のことなんですが、Console上でプラグインを掛け録りできることが逆に録音を難しくさせる原因となってしまいました。
というのも、実機のことをなにも知らないのでわからないのも当たり前なんですよ。しかも詳細が記されたソースがほとんどない。
若干、公式で情報や動画があるものの、ほとんどは手探り。
UAD-2は14日間だけお試しできるので、色々なプラグインを試していきました。
最終的にはNeve 1073と1176シリーズがメインとなりました。LA-2Aは代用プラグインがあるのでまだちょっと迷ってます。
いくつも持っていてもDSPがDuoしかないのでハイビットレートだと高級なプラグインを複数使うのは無理がありますし。
またいつかDSPを買い足せることを願っています(笑)
もちろんWavesやT-Racksなども雑誌を買ったりして学んでいます。
プロの音源っぽくするにはどうすればいい?
いまやオーディオインターフェースだけでもそこそこの音は録れるようにはなりましたが、やはり感じたのは「名機」ありきだということ。
つまり、マイクプリのNeve1073やPultec、LA-2Aと1176シリーズのような名機ありきなのです。
例えば1176はコンプであり、リミッターでもありますが、機材の機能を全く使わなかったとしても通すだけで音がふくよかになるのです。良い意味で歪むといいますか、なぜか音が良い感じになります。
プロは大体実機を使って作業している=普段聴いているもののほとんどがそういった名機を使っている
ということなんです。
また、そういった機材がない=サウンドに太さや艶・迫力がでない
実はそういった事実があります。
だから、「宅録を始めるには・・」みたいな特集でオーディオインターフェースとヘッドフォンとPCがあれば大丈夫!というのは本当にただ録音できますよ程度の話なんですよね。
そういった現実が音楽制作にはあることがわかりました。ある意味残酷・・?
極論プリアンプ次第なところもあります。
この前もUAD-2に関して語りましたが、そういった意味ではUAD-2は本当に革命だと思います。
どう考えたって、本物全部なんて買えない。
UnisonでNeve1073を挿すだけでなんかいい感じになりますし、1176をかますだけでプロっぽい音が録れることがわかりました。
ちなみにコンプを少しだけ掛けて録るときもあります。
マイケル・ジャクソンにしろU2にしろどんな有名アーティストの音源で名機が使われていないことなんてないのです。
まとめ
オーディオインターフェースのマイクプリとDAWや付属のプラグインだけでも正しい知識を持って使えば、必ずそれなりのトラックは作れると思います。それはS1のサンプルデータを見てみてわかりましたが、それでも今まで聴いてきた海外のアーティストのサウンドとは、なにか違う感が拭いきれませんでした。
実機はレベルが違います。
プラグインはUAD-2に限らず、Wavesでもなんでも良いとは思いますが、UAD-2のプラグインの本物さは他を圧倒していると感じました。
現在、グラミー賞を受賞しているようなサウンドの7割がUAD-2を使って制作されているといいます。
ProtoolsのHDXがプロユースだとすれば、apolloはコスパ良く個人がプロサウンドに迫れる唯一のツールと言っても過言ではないかもしれません。
そして使ってみて感じたのはapollo8やUAD-2に投資すればそれなりのアナログチックなプロサウンドが作れるということ。
個人的にサウンド研究はひと段落したので、次はボーカル録りを試行錯誤してみようと思います。
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