
私はUNIVERSAL AUDIOのapollo 8 Duoを使い、レコーディングとMixの勉強をしていますが、使えば使うほどapollo 8のUnisonテクノロジーの凄さを感じています。
ミュージシャンにとって、革命的なテクノロジーだと思うのです。
今回はapollo 8のUnisonテクノロジーを紹介したいと思います。
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apollo 8でUnisonテクノロジーを体感
Unisonテクノロジーとは、Neve1073(写真は88RS)やAPIなどの超有名なアナログ機材をリアルタイムにモデリングしながらレコーディングできる技術です。
まず、そもそもUAD-2のプラグインはまるで実機を通しているような錯覚に陥るぐらいのクオリティです。
音質が良いだけ?いいえ違います。本当にすごいのは限りなく「ノーレイテンシー」を実現しているところです。Neve1073という機材などを本物に近い・・または本物を超える?レベルで実現しているのがUAD-2プラグインです。
ちなみに、実はPCのCPUでは動きません。UAD-2のDSP(チップ)を積んだハードウェアが必要です。
apolloシリーズはオーディオインターフェースにいち早くDSPを内蔵した、いわば”異端児”的な存在なのです。
高価なハードウェアが手に入るのであればそれに越したことはありませんが、アマチュアミュージシャンがそんなものを集めていたら金銭的に厳しいですし、ホームユースの場合は電気代なんかも気になってしまうと思います。
なにができるのか?
なにができ、なにが凄いのかというと、現代では過去の名機達をPC上で当たり前のようにモデリング(プラグイン)できるようになっているのですが、基本的には録音したデータの音色に加工するというのが普通でした。
しかし、そこで問題になってくるのがCPUの負担増です。
先程、プラグインはCPUで動くのが普通と言いました。
先に掛け録りしておけばあとから加工する手間が省けるため、レコーディング・スタジオなどではハードウェアを通してレコーディングをします。
つまり、オーディオインターフェースしか持っていないユーザーの場合は録音したものをあとからいじることしかできませんでした。
ところが、Unisonテクノロジーによってその常識は覆されたのです。
なんと、UAD-2プラグインをリアルタイムに掛け録りを行うことができます。
もちろんCPUの負担は0です。
メンテ代、電気食い虫である何十万もする実機を持っていなくても、まるで本物を通したかのような効果を得ることができるようになりました。
例えばNeve1073だと249ドル(約3万円ほど)で購入することができるんです!!
Neve1073をモデリングできるプラグインはUADだけではありませんが、掛け録りを行うことができるのはapolloが先駆者となっています。
まさにホーム・レコーディングの革命だと思いました。
単純にUADの作るプラグインは特に性能が良いので、海外の著名アーティストやエンジニアからも定評を得ています。
利点は?
レイテンシーとは遅延のことですが、apollo 8は高負荷なUAD-2プラグイン掛けながら録音してもほぼレイテンシーがほぼ発生しません。
それはThunderbolt 2接続のたまものでもあるかもしれません。(192kHzでの録音でも遅延は全く発生しません。)
さらにはUAD-2はDSPで(しか)プラグインが動いているので、PCのCPUへの負担は全くありません。
Neve1073と1176LNの組み合わせでオリジナル曲を歌ってみましたが、192kHzで録音しても遅延が全くないことがわかります。なんというか、ピタッと思った通りに録れる感じです。
UAD-2プラグインではこのように簡単に誰でも、豊かなアナログサウンドを得ることができます。また、有名エンジニアが作成したプリセットを使用できるのもメリットの一つです。
注意事項
私が持っている「apollo 8 Duo」はDSPが二枚しか積まれていないため、トラックにはあまりかけることができません。
追加のUAD-2ハードウェアを購入することでトラックにも余裕で掛けることができるようになると思います。
サンプルレートが48kHz以下でレコーディングする場合のDSPの負荷はわりと小さめです。
ミックスでフルに使う場合はクアッド以上は欲しいところです。
私はapollo Twin Duoを購入することによって、DSP容量がクアッドになるようにアップグレードしました。
apolloを複数台連携させることでDSP容量を増やしていくことができるのも魅力です。
まとめ
一言でまとめるとすれば、「録音時に最も効果的なサウンドで録音しておけば、あとは最低限の処理で済んでしまう」というところが一番のメリットということです。
また、DSPを追加していくことでトラックに沢山のUADプラグインを差すことも可能です。
もちろん、エンジニアの間で飛び道具的なWavesプラグインなども定評がありますし、必ずしもUAD-2が最も良いとは言い切れません。
しかし!私のようなアコースティック・ギターとボーカルがメインで制作していくタイプの人には最高のパートナーになると思うのです。
総合的に考慮してコストパフォーマンスに優れていますし、何よりもオーディオインターフェース一台で済むのが最大のメリットだと思いました。
apollo 8の詳細
UNIVERSAL AUDIO Apollo 8 / 8p / 16 | フックアップ
今回紹介した製品
Apollo Twinというコンパクトな製品もあります。
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