
昨年の12月にApple StoreにiPad Air 2を触りに行った際に『5K iMac』をしっかりと触ってきました。
話題の製品ではあるのだが、ライトユーザーには縁がない?製品ではあると思う。「5Kって凄い綺麗なんでしょ?」とぐらいの認識の人は多いと思います。
そんな5K iMacとはどんなものだろう?そんな疑問を持ってる人は多いと思います。
というわけでMac歴が長く、液晶には神経質な僕が一生懸命語ってみます。
スポンサーリンク
Apple 5K iMacのレビュー
一眼ユーザーは歓喜!な広い解像度
写真ではあまり伝わらないかもしれません。
だけど、実際に見ると圧倒的に写真の持つスケール感が伝わってきました。普段Retinaディスプレイを見ている僕でも驚愕のリアリティ。ついリアリティという言葉を使ってしましたが、本当にぴったりです。まるで目の前に現実があるかのよう。
ドットが細かすぎて確認できず、「あっ、これが4K以上の世界なんだ・・」と息を飲みました。大阪に行った際にヨドバシで4Kテレビを沢山見てきましたがコンピューターに4K(iMacは5K)を導入することによって新たな世界が開けた、と感じました。
5Kでなにするの?と思われる方は多いかもしれません。普通に使う上でRetinaディスプレイ以上の解像度が必要ではないからです。だけどこれからの時代を考えればあながち間違った投資でもないとも思います。
一番恩恵を受けられるのは『一眼ユーザー』だと思います。5K iMacの解像度は5,120 x 2,880ピクセル。一眼レフのカメラで撮影した場合、ピクセル数は優に3000pxを超えます。ラージサイズで撮影した場合は5000pxほどになるかと。5K iMacの解像度は5,120 x 2,880ピクセルなので、フルで編集することが可能です。
説明すると、27インチのiMacの解像度は2,560 x 1,440なのですが、これでは3000px以上の写真を撮影したところでフルで表示することは不可能ということです。編集はできるものの、縮小表示になってしまうので編集が甘くなりがちです。でも5,120 x 2,880ピクセルの5K iMacなら大丈夫。大きいJPEG画像の編集は完璧にこなすことができそうです。
もちろんRAW派なら恩恵はもっと受けられるはずです。無圧縮の写真を圧倒的な解像度の液晶で編集することができます。
写真が趣味なら5K iMacは買いだということですね。
最新の装備が搭載
まず、一番はThunderbolt 2を搭載している点。Thunderbolt 2は現在のところMac Pro、5K iMac、Macbook Pro Retinaにのみ搭載されています。通常のiMacには搭載されていないので先を見れば注意が必要です。
最新のAMDグラフィックボードが搭載されているのも良い点です。AMD Radeon R9 M290Xを搭載しているので通常のiMacに比べてハイスペックで、4GBにカスタマイズすることもできます。
5Kを購入しようとするのであれば、4Kビデオの編集もしたいですよね。そんな方には素晴らしい製品だと思います。
プラス24,500円で4.0GHzクアッドコアIntel Core i7に強化できますが、ここはお好みで。もちろんフルスペックにできることに越したことはないですが、どちらかといえばメモリから増やしたほうが良いと思います。メモリ>CPU>GPU=HDDといった優先順位がおすすめです。
価格は安いとはいえない
一番低スペックな27インチiMacは20万円ほどに対して5Kは258,800(税別)となっています。税込みの場合、279,504円となってしまいます。
さらにはこのスペックでメモリが8GBなんてありえません。必ず16GBにするべきです。寧ろ、そこまで使い込むユーザーでなければ買う必要はないでしょう。16GBに増やした場合300,672円となってしまう為、高価になってしまいます。
しかしながら、標準でFusion Drive 1TBが搭載されている点はまだ評価できます。最大で3TBまでカスタマイズすることが可能なようですが、ここもお好みで。多いに越したことはありませんが、外付けHDDという選択肢もあるからです。
でも自分がもし買うのであれば、個人的には写真を詰め込みたいので3TBまで増やしておきたいですね。SSDという選択肢もありますがコストがかかりすぎますw
高画質すぎて戸惑う?慣れれば吉
まず確認したかったのはテキストの綺麗さ。Retinaディスプレイを搭載したMacbook Proを初めて買ったときにテキストの綺麗さに感動したからです。テキストが綺麗なことは大事なところで、文章を書く人や多くの記事を読む人には綺麗なほど良いわけです。
実際に5Kディスプレイで見るテキストの綺麗さは圧倒的で、写真と同じレベルで驚きました。普段13インチのRetinaディスプレイで文字を見ている僕が驚くという化け物ディスプレイは圧巻です。
しかしひとつ問題がありました。「綺麗すぎることによる弊害」です。
液晶が細かすぎるディスプレイでのブラウジングは少し違和感がありました。解像度が高すぎるせいなんですが。。慣れれば違和感も消えるとは思いますが、なんだか「別物」という表現が似合うと思いました。Macなんだけど、普通のMacではないんです。
でもYoutubeの4Kムービーを観るのは楽しい!!
それにしても最新のiMacは薄くてカッコイイですね〜。未だに部屋に置いたことがないので少し置いてみたい気持ちも少なからずあります(笑)
まとめ
Appleの本気が伝わってくる製品だと思いました。
5Kに特に魅力を感じていなければ素直にiMacを買っておけばいいかとは思います。
そして純粋にスペックを求めるのであればMac Pro+4Kディスプレイの方がいいかもしれません。Mac Proはあらゆることに対応してくれますし、カスタマイズも融通が利きます。
でも妥協する事なかれ。Youtubeの4Kムービーも観れますし写真の編集も楽しくなります。
検討するポイントを挙げておきます。
- 一眼レフやミラーレスで大きなサイズの写真を撮るか
- 将来的に4Kビデオを編集したい
- Youtubeも4Kで観てみたい
- 普段Retinaディスプレイを使っていて、普通のディスプレイでは違和感があるからRetinaディスプレイにこだわりたい
個人的に感じたのは、これからのWeb制作はもっと画像は極力使わないようにしないといけないということ。ブラウザ対応のこともありますが、もっとCSSやSVGを使っていかないとハイエンドユーザーががっかりしてしまうので、その辺りは追求しないといけませんね。
そして「価格は高いけど、損はしないな」というのが結論ですね。
現在、21インチ以上でRetinaディスプレイを搭載したモデルは存在しませんし、非常に将来性のある製品だと思います。
スポンサーリンク