
映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』を観てきました。
もうそろそろ公開が終わりそうな時期かもしれませんが、僕的にはかなりオススメしたい映画だったので紹介します。
原作はコミックスの『カノ嘘』
ちなみに少し読んでみたのですが映画から入るとちょっとだけ違和感がありました。でも徐々に慣れてきたし、最新刊まですぐ読める感じだと思いました。
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カノ嘘ってどんなストーリー?
彼は自分のことを「ニートだ」と言った。
人気バンドの楽曲を手がける売れっ子サウンドクリエーター。
年収は1億を超える。
その全てを隠して、ニートだと嘘をついた。
カノジョに嘘をついた。なぜ、彼はそんな嘘を…
◆人気バンド「クリュード・プレイ」(=クリプレ)には、ふたつの謎があった。
≪なぜ、創設メンバーであり、全楽曲を手がけるアキが、デビュー目前に脱退したのか?≫
≪アキとは一体、どんな人物なのか?≫
◆その噂の人物・アキは、音楽漬けの日々の中で、人気歌手・茉莉とつきあっていた。
だが、彼女が大物プロデューサー・高樹とも関係していることに気づき、悩んでいた。◆さらに、本来高樹がするべき仕事である茉莉への楽曲提供をさながらゴーストライターのように強要されていたアキは、
音楽を通して何もかもが高樹と繋がっている生活に耐えきれず、茉莉に別れを告げる。
そして音楽以外の繋がりを求め、たまたまナンパした女子高生・リコとつきあい始める。◆だが、アキはまだ知らなかった。そのリコがアキの楽曲の大ファンで、そしてカノジョもまた、
音楽の世界の住人だということを…。
主な登場人物と映画のキャスト
小笠原秋/佐藤健
サウンドクリエーター。25歳。クリュードプレイの元メンバー。メジャーデビュー決定後に脱退した。今でも曲を提供しているが表向きはプロデューサーの総一郎名義で発表されており、ゴースト状態。音楽を介して全てが総一郎と繋がっているような現状に嫌気が差しており、自分の事を知らない理子に自分の正体を告げぬまま付き合い始める。
4人姉弟の3番目で唯一の男子。14歳の誕生日、父がギターと間違えてベースを買ってくれたのがきっかけでベースを弾くようになった。
ベースの機種はミュージックマン・スティングレイ。
考えたり悩んだりするとき 手で頭をさわってうつむく。得意料理は餃子。
小枝理子/大原櫻子
クリュードプレイの大ファンの女子高生。作中ではリコ。小枝青果店(八百屋)の一人娘。マッシュルームのような髪型で背は小さい。秋の正体を知らぬまま鼻歌に聞きほれ、顔にも一目惚れした。
祐一と蒼太とバンドをやっており、ボーカル兼ギター担当。総一郎にスカウトされる。タワーレコードによく行く。心也や秋と瞬の会話の中では、「マッシュ」と呼ばれている。
CRUDEPLAY(クリュードプレイ)
秋が元々組んでいたバンド。諸事情により、裏では秋が楽曲制作を務めている。
坂口瞬/三浦翔平
クリュードプレイのボーカル。秋とは幼馴染。
篠原心也/窪田正孝
秋脱退後に加入したクリュードプレイのメンバー。クリュードプレイのデビューシングルで秋の演奏のゴーストを務めた。
自分は秋が戻るまでの一時的なメンバーだと思っている。自分だけのバンドを望んでおり、総一郎がスカウトした理子の声をすっかり気に入ってしまい、プロデュースしたいと言い出す。
父親は人気バンド「シモンズ」のベーシストだった。そのため、本人も子供が親の仕事を受け継ぐような感覚で、当たり前のようにベージストになった。小学生の頃からスタジオを出入りし、ギャラを初めて貰ったのも小学生。
MUSH&Co.
理子がボーカルを務めるバンド。高校生三人組。
茉莉/相武紗季
歌姫と称される歌手。総一郎との出会いがきっかけでデビューへの足がかりができ、強要されたわけではないが断れずに関係を持ち始め、そのまま秋との関係も始めた。秋に関係の解消を求められるが未練がある。愛用している香水はChloe EAH DE PARFUM。
高樹総一郎/反町隆史
音楽プロデューサー。秋がアレンジした曲を自分の名で提供している。私生活では「高樹総一郎とバックバンド達☆」というフットサルチームを率いている。
理子のバンドをスカウトする。
映画としての『カノ嘘』
映画を観ただけなので映画の話をします。
まずこの映画のストーリーはとても単純です。引っ掛けもなにもなく偽りのない作品です。深いところまで恋愛を描いた物語でもなく、シンプルに純粋に楽しめる映画でした。観る前は映画としては興味のない部類に入っていましたが、気まぐれで観ることになりました。
大切なポイントをいくつか紹介したいと思います。
実は舞台は90年代の音楽業界
90年代といえば、ミリオン続出でCDがバカ売れしていた時代でもありました。その結果、売れ線を重視した楽曲が増えて日本の音楽業界はビジネスの世界になったのです。
いつでもどこでも音楽が手に入る現代の設定でしたが、音楽業界だけはそういう設定みたいです。クリュードプレイはどこかGLAYっぽい気がしました。
音楽担当はあの亀田誠治(師匠)
今回は亀田さんが役の音楽をすべて担当しています。映画の重要な楽曲、MUSH&Co.の『明日も』『ちっぽけな愛のうた』をはじめ、CRUDEPLAYの楽曲も亀田誠治師匠が担当しています。
歌はとても簡単な作りで、ティーンを意識したフレッシュな楽曲が多いです。亀田さんはテクニックも半端ないのですが、こういう可愛らしい楽曲を普通に作れるのが魅力ですね。
大原櫻子の魅力
なんといってもこの映画はこの大原櫻子ちゃんが輝いている映画です。若さ、力強い歌声、フレッシュな雰囲気どれをとってもこの映画にぴったりな存在。オーディションでは作者の青木琴美さんも含め満場一致で合格したそうです。
僕が一番最初に見かけたのは僕らの音楽で聴いた「ちっぽけな愛のうた」でした。この時はまだ本当の魅力はわからなかったのですが、映画を見ることによって本当の魅力がわかりました。
ギターも始めたばかりで指の使い方などは???なところもありますが、そんなことは関係ないほどの歌唱力と伝える力が僕の心に突き刺さりました。
今のところは曲は書いていませんが、オリジナル曲もいつか聴いてみたいものです。
過去に無いほどの『伝える力』を持った”カノジョ”のこれからに期待。
佐藤健をはじめ、五感で感じさせる演技が良かった
この映画の魅力はなんといっても口数が少なくても伝わる演技。伝えたいけど伝えられなくて・・みたいなところがうーん・・胸キュン?しますね。いやー、若い!!
佐藤健の演技も個人的に好きかな。成功しているのに「満足できない」「達成感がない」「心にあいた穴」的なところを元々の雰囲気を活かした演技が光っていました。小笠原秋の淋しげな表情が印象的でした。
なんか寂しそうな小笠原秋を小枝理子が変えていくみたいなところはなんか身に覚えのあるストーリーだったので素直に共感しました。そう、人は人にしか変えられないんです。言葉に言い表せない出逢いとか発見とかそういうものを『カノ嘘』は感じさせてくれました。
クリュードプレイのメンバーもいい感じでしたよ。特に篠原心也役の窪田正孝くんがお気に入りです。窪田正孝くんはドラマ「最高の離婚」でもいい感じだったのですが、今回はクールキャラだったのでびっくりしました。
歌がまた聴きたくなる映画
とにかく歌だけでみても本当にフレッシュで伝わる歌ばかり。
一番のお気に入りは「明日も」「ちっぽけな愛のうた」ですが、MUSIC BOXの中に入っている劇中歌「卒業」も気に入ってます。
『カノ嘘』感想
この映画のおかげで、音楽に出会った頃のような新鮮な気持ちを思い出しました。
大事なのはテクニックでも余計なアレンジでも凝った歌詞じゃない。ただ感じたままが美しい。
そんなことを教えてくれる映画だと思いました!!
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