
少し前からまた「のだめカンタービレ」を読んでましたが、テンポがいいのですぐに読み終わってしまいました!
のだめカンタービレは面白くて漫画、アニメ、ドラマと全部何気に制覇している私。
実は二ノ宮知子さんの作品がとても好きなのです。
ハチミツとクローバーの羽海野チカ先生とは違った作風なんですよね。
スラムダンクやドラゴンボールなどの少年系も好きですが、どちらかというとハチクロやのだめみたいな人間関係でぐるぐる回る漫画に惹かれます。あとはピアノの森、宇宙兄弟といったモーニング系も大好きです。
好きな理由はたくさんありますが、個人的に思った魅力を紹介したいと思います。
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二ノ宮知子作品の特徴
基本、金持ちで聡明なキャラが登場
『のだめカンタービレ』や『天才ファミリー・カンパニー』などは特にそういったキャラクターが登場します。
『87CLOCKERS』でも主人公はそこまで聡明ではないですが金持ちです。
のだめでは音楽大学ということもあって特にお金持ちの人が多く登場しますが、他の作品でもわりと多く登場します。
お金持ちといっても、家に門があるような人たちです。笑
いわゆる、天才キャラが多く登場
同じく、『のだめカンタービレ』や『天才ファミリー・カンパニー』では千秋真一と夏木 勝幸が天才キャラ。
夏木 勝幸は頭脳、千秋真一は探究心の塊。
『87CLOCKERS』ではミケがある意味天才?キャラかもしれません。(ちょっと畑違いですが。)
『七つ屋 志のぶの宝石匣』では倉田 志のぶが宝石の「気」を感じる不思議な才能を持っています。
以上、かなり才能豊かな人物が多く登場します。
どこか欠陥がある人物が必ず登場する?
のだめの野田恵は一番わかりやすいかもしれませんね。
掃除ができない、お風呂に入らない、行動がめちゃくちゃなヒロイン。
千秋真一だって飛行機に乗れないなどの欠陥があったりする。
実際に才能と欠陥は同居する傾向があるので、そこがある意味リアルなのかも?
一芸に秀ている系のキャラは多い気がします。
のだめカンタービレの好きなところ
上から下に、下からもっと上に
千秋真一は大学内でもトップの実力(むしろ差がありすぎるぐらい)があり、大学内でも千秋様と呼ばれるぐらいの人物から始まりますが、自分への苛立ちからか、少し落ちぶれていきます。
のだめに出逢ってからは「どうせ海外に行けないから」と諦めてしまっていた千秋ですが、徐々に「日本でもやれることがある」と気がつくのです。
そこから仲間とともに、自分も成長を遂げます。
千秋真一からは、たとえどれだけ自分が持っているものがあっても、使わなければ意味がないということを学ぶ事ができるのではないかと思います。
自分が変わることによって周りを変えていくところ
千秋真一はシュトレーゼマンがつくったSオケを急に任せられてしまいますが、Sオケは成績的に落ちぶれた生徒が多く集められたオーケストラでした。
方や成績優秀の千秋真一が指揮になるということで実力差が大き買ったのです。しかし、千秋は自分の音楽への情熱を見せ続け、のだめの助けもあり落ちぶれた生徒を奮起させることができたのです。
フランスへ行ってからも同じです。
自分が常任になった「マルレ・オケ」はとてもひどいオーケストラで、財政難と技術不足という課題だらけのオーケストラでした。
諦めずに良くしようという気持ちと行動が周りの人間をも変えていくのです。
人間関係が感覚的なところ
初めはのだめと千秋真一の仲はとても曖昧でした。
結局は一緒になってしまうのですが、ここらへんにはとても共感ができます。
友人や恋愛に関してはわりと相手のことを「あーだこーだ」言う人が多いと感じます。
そうではなく、「自分にとって必要な人」を選んでいる感がとても好きです。恋愛だけでなく、友人も含めて。
千秋真一と千秋雅之が話せるようになったところも含め、のだめカンタービレはそういった感覚的なところを感じるので読んでて心地が良いのかもしれません。
のだめと千秋の関係は本当にお互いが互いの成長のきっかけを作りあっていて素晴らしいと思います。
主観と別の時間が交差するところ
マニアックですがフランス・パリのアパルトマンに突然、千秋雅之が画家の長田に会いに来たところなんかに二ノ宮知子マジックを感じます。
漫画を読んでいるとつい、主人公の周りを中心と捉えて客観的に見る事ができなくなったりしませんか?
大家?のアンナは言いました「今さら、のこのこと来れたもんだわねぇ。」
いいえ、千秋雅之は本当に長田に会いに来ただけなのです。本当にそこに真一が住んでいたとは知らなかった。
つまり、主観的に読めば「よくも来たもんだな、こいつ。」と思うわけですが、客観的に読めば「長田に会いに来たんだな」ととれるわけです。
でも、漫画というものは主人公の主観で読むものなのでしょうがないんです。
でも主人公目線で読んでいたところに主人公の行動を知らない、別の時間の人間が突然入り込んで来るところでつい主観に入り込んでいた自分に気がつくのです。
こういったシーンはところどころに散りばめられている気がします。
巻数が少ない
のだめのメインストーリーは全部で23巻です。(特別編を入れると25巻)
スラムダンクですら全31巻ですし、のだめはちょっとすごいなと思うわけです。
23巻の中にとてつもなく濃密な世界が広がっています。
ドラゴンボールは全42巻ですが、あれもすごいと思いますね。あそこまで壮大なストーリーなのに42巻でENDできたのですから。ワンピースはもう二倍です(笑)
もちろんワンピースも好きですが、個人的には少ない巻数で終わる漫画はコンパクトに話が終わる感じが最高にグッときますね。長い作品になればなるほど後付けが多いですし、フィナーレも雑になりがちな気がします。
『天才ファミリー・カンパニー』なんかは全6巻ですしね。
というわけで、スラムダンクとのだめカンタービレは相変わらず好きな漫画トップ3に入ってます。
まとめ
ちょっとつい熱く語ってしまいましたが、のだめカンタービレを読んだ方に共感していただけたら嬉しいです。
スラムダンクもそうですが、のだめは本当に「何回読んでも面白い漫画」だと思います。
自分にとって、のだめは「ピアノの森」と同じく音楽というものの素晴らしさを再確認できる漫画なんですよね。
あとがき
本当にあーいうお金持ちはいるんだろうか・・と思いながら読んでいます。
あと、のだめカンタービレが好きなら『天才ファミリー・カンパニー』もおすすめします。
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