最近、Jack Johnsonをよく聴いています。ジャック・ジョンソンはハワイ出身のシンガーソングライターですが、他のアーティストとは違ったギターアプローチをすることが多いです。アコースティックギターが好きな僕はついアコースティックギターをメインにした音楽が好きになってしまうのですが、ちょっと今回はコールクラークというギターが気になって仕方がないので紹介します。

Jack Johnsonの音楽を紹介

ジャック・ジョンソンはハワイで主催ライブ、『kokua festival』というフェスを開催しているそうでそのときの映像なんですがこれが一番有名なのかな?と勝手に思っているので載せてみました。

ジャックジョンソンのこのギターもコールクラークなんですが、二本程度所有していて使い分けているみたいです。僕が欲しいのはまさにカッタウェイモデルです。

コールクラーク(Cole Clark)についての話

Cole Clark FL2AC-(BB)

このモデルは、Cole Clark FL2AC-(BB)というモデルで、ジャックジョンソンが使っているものとほぼ同型なようです。細かく言うと材によって型番が変わるため定かではないですが。

BBというのはBunyaという材を使っているギターに付く型番なようです。

ブンヤ

Bunya(学名:Acoucaria bidwillii)

ブンヤ

これがBunyaの木。

ブンヤ(またはバニヤ)ブンヤ(ブンヤパインとして知られている)は、オーストラリヤ・クイーンズランド州の南部が原産。
この地の原住民がブンヤパインの実を食物として重宝していました。
数年前、ブラッドリー・クラークがこの材をアコースティックギターの材として
使用できる事を発見しました。
外観はプレーンな物からトラ目の物まで幅広い模様があります。
スプルースが資源として枯渇しつつあり、それに代わる材として注目を浴びている。
音色はスプルースに似ていますが、トップエンドの輪郭がはっきりしているのが特徴です。

そうです。ブラッドリー・クラークさんこそCole Clarkを立ち上げた方です。昔はミュージシャンだったクラークさんは完璧なピックアップシステムを搭載したギターの開発を目指し、コールクラークを立ち上げました。しかし現在はスプルースなどの木材が枯渇しており、オーストラリアの大自然の中でも植林された木を利用したいと考えた結果様々なギターに向いた木材を発見し、独特な木材を駆使し独自のサウンドを作り上げたそうです。

他には、

クイーンズランド・メイプル

Queensland Maple(学名:Flindersia brayleyanna)

Archtop-back2

メイプルと名が付いていますが種は全く違います。
主にオーストラリアのクイーンズランド州に植生しています。
主にネック、ボディ材として使用され、軽量の割に強度に優れ、
メロウな音色が特徴です。
マホガニーに代わる新しい材として注目を浴びています。

ブラック・ウッド

Blackwood(学名:Acacia melanoxylon)

black

ブラック・ウッドはユーカリと同様、
オーストラリアの代表的な木材です。
ネック、ボディ材としてビジュアルにも音色的にもきらびやかです。
密度は中位で比較的安定しており、ピアノのようなトップエンドを持ちます。
色合いは、黄褐色からこげ茶までバラエティに富んでおります。
この材はハワイで自生し、アメリカのルシアーが使用するアカシアコア(koa)と同種です。

ちょっと詳しい話に脱線しましたが、つまり

Cole Clarkは 本当の意味でNEWタイプだってことです。

新しい材と新しい発想。環境にも気を使った配慮と探究心。どれも素晴らしいの一言です。
僕はGibson J-45Martin OOO-15Mを使用していましたがどれも正直しっくりきていなかったのが本音です。Gibsonは優しさに欠けるし、Martinは箱なりでソリッド感が足りない。
その中間のギターではなんか、「ギブソンやマーチンでいいやん。」みたいなことになるのがオチでどれも見た目は二大巨頭には敵わないし音色も中途半端。

そんな中でそのジレンマを超えたギターがコールクラークだと私は思うわけであります。

音色の話

よく二つに分かれるのですが、Gibson派かMartin派に分かれるのがベターです。

Gibson派かMartin派

僕が弾いているのは右のモデルなんですが、このD-28とJ-45はアコースティックギター界で一番ポピュラーなギターだと僕は思っています。

元来、ギターはこの二つのメーカーを筆頭に成長してきました。みんなこぞって真似した訳です。しかし最近になって良い音の概念が変わってきてしまっているのは確かなんです。今のご時世、ラインに繋ぐことがとても多いのですが普通のギターではまともな音を出すことはできません。ピックアップといってマイクをホール内、ブリッジに搭載することはできるのですが一度製造されてしまったギターに搭載するのはなかなか難しく、最低限の搭載しかできません。カスタマイズは無理というわけではありませんが初期状態のギターを加工するのはとても勇気がいるので最低限の加工しかしない人がほとんどだと思います。

そんな中コールクラークやテイラーなどの初期から高機能ピックアップを内蔵しているギターが増えてきてます。元祖はTakamineやオベーションが有名ですかね。

しかしながらどのギターも音色はパッとしません。どうしてもハウリングを軽減するため振動を抑えてますから生音派は満足できないギターがほとんどだと思います。

その中で僕の一押しはコールクラークです。生音も新しい印象で素晴らしい上にアンプに繋ぐととても自然で使いやすい音色が出てくるのでビックリしました。

買うのか、買わないのか

coleklarkbb

僕の音楽、MUKUの音楽にもマッチすることが確実視されているコールクラーク。
今すぐにでも欲しい!!という気持ちが毎日強くなっていますが、なかなか値段がよろしいので迷っています。僕が欲しいのはあくまでこのギターなのでしばらく予定を考えながら買っていいものなのか自分と相談していきます。

GibsonとMartinを手放してでも欲しんですよね…